郡盲象を評す こんなところに仏教用語

郡盲象を評す

 インド発祥の寓話で、形は違えど世界中に広まっている物語です。  大臣と一緒にいた王様が、十人の目の見えない人々を呼びました。そして、それぞれに象を触らせて、これは何かを聞いたのです。すると、象の鼻を触った人は輿の轅(牛車などの車引きがつかむ棒)、牙を杵、耳を箕(穀物の選別に使う農具)、頭を鼎(三本…
仮 こんなところに仏教用語

 ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとゞまりたるためしなし。世中にある人と栖と、又かくのごとし。  『方丈記』の冒頭です。古文で習われた方も多いのではないでしょうか。川の水は、常に流れていて留まることがないことを、無常の譬えとして用い…
菩薩の生き方 一日一法話

菩薩の生き方

大士の懐を立つることは、但だ自らの為には非ず。必ず先ず物の為なり。『勝鬘経義疏』聖徳太子著菩薩が誓いを建てることは、自分の為ではなく、まず他者の為に立てるものである。…