一日一法話 7 11月 2022 乃木希典と南条文雄 時は明治時代、大谷派僧侶南条文雄氏がインドへ留学することになった。その船の中には、乃木希典少将が乗っていた。乃木少将が、「護身用の短刀か短銃を持っているのか」と聞かれた南条氏は「持っていない」と答えると、乃木氏が懐剣を出し持って行けという。これに対し、「わたしには、何よりも南無阿弥陀仏という武器がご… 続きを読む
一日一法話 6 11月 2022 討つ人も討たるる人も 幕末から明治にかけて活躍された尼僧蓮月尼にはこんな言い伝えがある。幕末、京都から東へすすむ官軍の将西郷隆盛に蓮月尼が近づくと、句を書いた短冊を渡した。討つ人も討たるる人も心せよ同じみ国の御民ならずや 西郷は、それを読むとふかくうなずき東へと向かった。… 続きを読む
一日一法話 5 11月 2022 蜂須賀家正の教訓 徳島藩祖蜂須賀家正がある時孫を呼んだ。庭先で家正が米粒を手の平に載せると雀がよってきた。そのご犬を連れた家臣がやってきたが、犬の方は家正をみるなに怯えて立ち去った。この様子を見ていた孫に「よいか、あの犬はわしがいつもしかりつけていたのじゃ。だから怯えて立ち去った。雀には餌を与えていたから寄ってきたの… 続きを読む