食前の言葉
2024年5月4日
本願寺派のものは、韻もリズムも悪く唱えにくいし覚えにくい。
禅宗などでは、五観の偈を食前に読むことが多い。宗派によって異なるが、元となる言葉がこうだ。
- 一 計功多少 量彼来処 : 功の多少を計り彼の来処を量る。
- 二 忖己德行 全缺應供 : 己が徳行の全欠を忖って供に応ず。
- 三 防心離過 貪等為宗 : 心を防ぎ過を離るることは貪等を宗とす。
- 四 正事良薬 為療形枯 : 正に良薬を事とすることは形枯を療ぜんが為なり。
- 五 為成道故 今受此食 : 成道の為の故に今この食を受く。
(略訳)
- 一、この食事がどうしてできたかを考え、食事が調うまでの多くの人々の働きに感謝をいたします。
- 二、自分の行いが、この食を頂くに価するものであるかどうか反省します。
- 三、心を正しく保ち、あやまった行いを避けるために、貪など三つの過ちを持たないことを誓います。
- 四、食とは良薬なのであり、身体をやしない、正しい健康を得るために頂くのです。
- 五、今この食事を頂くのは、己の道を成し遂げるためです。
いかがであろう