義理
2023年8月29日
義理
義理の意味は多様です。辞書を引きますと
- 物事の正しい道筋。人として守るべき道理
- 社会生活を営むうえで、他人に対して務めたり報いたりすること。例:〇〇には義理がある
- つきあい上仕方なくする行為 例:義理で〇〇する。義理チョコ
- 血の繋がっていない親族関係 例:義理の母
- わけ、意味
色々と意味があります。仏教に出てくる義理は1に属するのですが、対人関係ではありません。仏の教えや経典の正しい道筋、道理という意味で出てきます。
これが、江戸時代になると儒教、朱子学の影響により、人間関係に多く用いられるようになります。義理を果たすといったように。武士から町人にも広まり、義理と人情という対立構造がなされていきます。江戸時代の文芸作品には近松門左衛門の『曾根崎心中』のように義理と人情を揺さぶる作品が多いのは、義理の意味の変化が大きく影響していると言えるでしょう。