経律論

経律論

身近な仏教用語というわけではありませが、あえて紹介をさせてただきます。

三蔵法師という言葉をどこかで聞いたことはありませんか。あるという方は、西遊記を思い浮かべませんでしたか。

 西遊記にでてくる三蔵法師は、玄装三蔵法師です。ガンダーラに向かい仏教を教えを学び、翻訳をしようと旅をされました。このときの、仏教の教えは大きく三つに分類されます。それが今回ご紹介の教律論です。

教とは釈尊の御教えのこと。律とは佛教教団の規則のこと。論とは教を解釈したものです。

お釈迦様は、相手に応じて教えを解かれました。お釈迦様の元に沢山な人々があつまったのです。ところが、お迦様が入滅後、少し混乱が生じました。それぞれ言われたことが違うからです。

そして、残る弟子たちと何度も会議が開かれました。

仏弟子の中でも、お釈迦様の側で一番話を聞いていた阿難が、教え(教)について皆に伝え、弟子の中で一番戒律を守っていたウパーリが律について皆に伝えました。

これが初期の教と律の成立です。

その後の解釈である論は、律の解釈について保守派と進歩派に分裂した後に 、それぞれの解釈を論じたものが論として成立していきます。論は仏教が色々と展開していく証拠なのです。

これらの教律論に精通したものを三蔵法師と言いました。

saikohji
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