月: 2022年2月

拡大鏡と縮小鏡 一日一法話

拡大鏡と縮小鏡

人は鏡を持っている。自分を見るときには拡大鏡、他者を見るときは縮小鏡を用いがちである。仏教は智慧の鏡をいただく。その鏡で私を見れば、なんとあさましく傲慢なこころが多い事か。我を縮小させていただけるのである。…
敵を祝福するということ 一日一法話

敵を祝福するということ

オノヨーコさんが、ジョンレノンが死去したのちに、激しく周りから責められた。このままでは自分はダメになってしまうと考え、寝る前にブレス(祝福する)ことを始めた。特に嫌がらせをしてくる人ほど祝福した。すると、いつのまにか誹謗中傷してくる人の矛先が変わっていったという。 彼女は、自分がなやんでいたのは、自…
人から害を受けた時 一日一法話

人から害を受けた時

鎌倉時代の僧夢窓国師にこんな逸話がある。天竜川を渡ろうと乗り合いの舟に乗った際、短気な武士から鉄扇で打たれる。国師は平然と   打つ人も打たるる人ももろともにただひとときの夢のたわむれと読んだ。すると武士は涙を流しながら弟子にしてほしいと懇願した。…