藤原道長と法然聖人と親鸞聖人

この世の権力と名誉を手に入れた藤原道長は晩年娘の死や自らの病に苦しみ阿弥陀仏にすがった。臨終の際には阿弥陀仏と自分の指を五色の糸で結び往生を願った。
法然聖人は臨終のさい五色の糸を結ぶのを断り、念仏をされた。
親鸞聖人は「ただ念仏して息たえおわんぬ」と記されている。
道長のような臨終の作法を臨終の行儀をいうが、それができるのは一部の人間だからである。法然聖人は、阿弥陀仏のすくいはもっと平たいものであると、念仏ひとつを選び取られた。
親鸞聖人もただ念仏をされた。臨終の来迎を必要とされなかった。いまここがすくいのまっただなかと阿弥陀仏のすくいを味われたからだ。

saikohji
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