鬼門

我が広島カープは、交流戦が鬼門(きもん)である。交流戦を五割以上で乗り切れば何とかCSシリーズが見えてくるのだが、果たしていかに。

 今回の「鬼門(きもん)」は、冒頭では、苦手なもの、よくないことが起きそうな場所という意味で使いました。

 「鬼門(きもん)」の起源は、古代中国の神話地理書が元です。そこに鬼神(きじん)が出入りする場所として丑寅(うしとら)の方角、東北と記されているのです。

 日本では陰陽道(おんみょうどう)神仏(しんぶつ)習合(しゅうごう)などで独自に変化をします。都を建設するに当たり、北東に社寺(しゃじ)を置くのが通例となりました。京都では比叡山(ひえいざん)延暦寺(えんりゃくじ)、鎌倉では五大堂(ごだいどう)、江戸では寛永寺(かんえいじ)が有名です。

 明治以降、近代化とともに鬼門(きもん)は迷信であると位置づけられていきます。真宗(しんしゅう)では、もともと「()む」ということを気にしませんでした。「門徒(もんと)もの知らず」という、真宗(しんしゅう)門徒(もんと)を揶揄する言葉がありますが、これは「門徒(もんと)物忌(ものい)み知らず」として、占いや迷信を信じてこなかった風習があります。  ところが、現在でも鬼門(きもん)を気にされる方はおられます。ここのお家は変な所に玄関があるな、と感じたらおそらく鬼門(きもん)を避けた結果なのでしょう。

saikohji
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