狂言

伝統芸能の「狂言(きょうげん)」の語源は、仏教用語(ぶっきょうようご)が由来です。話を大げさに盛ったり、飾り立てたりすることを「狂言(きょうげん)綺語(きご)」といい、人を惑わす言葉として経典(きょうてん)に出てきます。この「狂言(きょうげん)」が伝統芸能の「狂言(きょうげん)」に当てはめられました。

 「狂言(きょうげん)」の源流は、動物や人物の滑稽なしぐさを表現した猿楽(さるがく)です。そこから、舞や歌を用い抽象的表現に進んだのが(のう)です。猿楽(さるがく)の滑稽さが進んだのが「狂言(きょうげん)」です。

(のう)にも「狂言(きょうげん)」にも、浄土(じょうど)(きょう)が土台となっている演目があります。「宗論(しゅうろん)」は、日蓮宗(にちれんしゅう)僧侶(そうりょ)浄土宗(じょうどしゅう)僧侶(そうりょ)南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)南無(なも)阿弥陀仏(あみだぶつ)のどちらが優れているのか争い、ぐだぐだになり、結局お互い認め合うという結末で落語にもなっています。

(あく)太郎(たろう)」は、やんちゃな青年とそれをなんとかしたい叔父が、青年が寝ている隙に青年の髪を剃り、お前の名前は南無(なも)阿弥陀仏(あみだぶつ)だ!とお告げのように、出家(しゅっけ)させていくという演目です。「(あく)太郎(たろう)」はいずれいずれ節談(ふしだん)説教(せっきょう)にしたいなーと考えております。お楽しみに!

saikohji
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