たとえ話をするとき

法話でたとえ話をするときに気を付けなければならないことは、そのたとえが当てはまらない人がいるかもしれないという想像力が働くかどうかである。
よく、阿弥陀如来の慈悲を家族愛に例えていう場合がある。特に、個人の体験談として言った場合、聞く方が、家族愛のある家庭で育ったならばうなずけよう。しかしながら、そうではない場合がある。逆に苦しくもなる。「あなたの親は優しい人で良かったね」となる。それでは例えとして逆効果である。
たとえは、あくまでも普遍的にしていかねばならない。もし家族愛でたとえるならば、個人の体験ではなく、それを人様の体験として語りなおすならば、普遍性が生まれてくる。

saikohji
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