多昧象王の施し 一日一法話

多昧象王の施し

昔々、多昧象王は人々に金銭を与えることを考え付いた。ある日、一人の青年が現れた。「王様、私は家を作りたいのです。」「それではここにある宝を一掴み持って行きなさい」青年は宝を掴んだが、また元に戻して席に戻った。「どうしたのじゃ。宝を取らぬのか」「家は建つのですが、家が出来れば妻も欲しくなりました。それ…