肌色 一日一法話

肌色

肌色の色鉛筆は今はない。我々の思う肌色は人によって違うからだ。昔の肌色は薄橙と呼ばれる。 今まで当然と考えていたことがそうではないことがある。…
本人証明 世間虚仮 一日一法話

本人証明 世間虚仮

昨日、93歳のばあさんを市役所に連れて行った。マイナンバーカードを受け取りに行くためである。 ばあさんが手続きをしているすぐ後ろで私は娘と待機していた。すると、ばあさんの声が聞こえてきた。 「私ですよ。わたしはここにいます!」 すると役所の人が 「いや、証明書が二種類必要なんです」 するとばあさんが…
金屏風 二転三転 一日一法話

金屏風 二転三転

書道大家佐々木文山と俳句の名人宝井其角が酒を飲んでいた。料亭の主人が、二人に何か書いてもらおうと自慢の金屏風を持ってきた。 書道家の佐々木はまず「このところ小便無用」 と書いた。まさかの言葉に膝から崩れ落ちる店の主人。 それを見ていた俳句名人宝井はそれならばと 「花の山」 と書き添えた。素晴らしい句…