一日一法話 14 12月 2022 鬼子母神 子育ての神様として有名な鬼子母神ですが、元々は人間の子どもをさらう鬼でした。村人たちは困り果ててお釈迦様に相談すると、お釈迦様は、鬼子母神が最愛する末子を隠したのです。探せど探せど我が子が見つからない鬼子母神は錯乱状態になります。そしてお釈迦様が「千人のうちの一子を失うもかくの如し。いわんや人の一子… 続きを読む
一日一法話 13 12月 2022 黒光りの手 もう往生されてしばらく経つが、炭鉱で働いていたおばあちゃんがいた。その手は、現場から数十年たっても黒く光っていた。子供たちは口々に言った。「この手で育ってきたんだ」と。自分を汚して他を生かす。まことの利他行である。… 続きを読む
一日一法話 12 12月 2022 今生の利益 足利義山和上とお同行との会話 ある同行が、「たのみもせんのに、如来様はわしの後生の一大事は仕上げてくださっているからそちらは心配はございませんが、現世の苦労はじぶんでやらねばなりませんから随分ほねがおれますのお…」というと、義山和上はこう返した。「あんたは現世の事は一切自分でやっていると言われたが、… 続きを読む