日記

下天 こんなところに仏教用語

下天

 織田信長の最後の名場面、焼け落ちる本能寺の中で敦(あつ)盛(もり)を舞う。 「人間五十年 下天(げてん)の内をくらぶれば 夢幻のごとくなり 一度生をうけ滅せぬ者のあるべきか」 (人の一生はせいぜい五〇年、天界の時間にくらべれば夢のように儚いものです。この世に生を受け、滅びないものなどないのです。)…
結集 こんなところに仏教用語

結集

 みんな集まれ!「結集」とは、集まるという意味です。仏教では「けつじゅう」と読みます。古代インドの言葉で、samgitiサンギーティといい、意味は「ともに歌うこと」という意味でした。意味の根源は、約二五〇〇年前にお釈迦様が活動され、入滅をされた後にあります。  お釈迦様の教えの説き方は対機説法といい…
看脚下 一日一法話

看脚下

先日、法事の時にお参りの方に教えていただいた仏教の言葉です。おそらく臨済宗の禅の言葉です。 中国の禅僧、法演が、真っ暗な夜道で明かりが消えた時、弟子たちに「どうするか」と問いかけました。他の弟子たちが壮大な詩を詠んだのに対し、一人の弟子である圜悟克勤が「看脚下(足元を見なさい)」と答えたところ、法演…