一日一法話

法話の鍛錬の為、一日一つ法話を作ることにしました。

親は待っておるぞ 一日一法話

親は待っておるぞ

田中角栄氏がロッキード事件の渦中にいた時の話。故郷のお母さんが、「角栄 ぼちぼち潮時じゃ 帰って来いよ 親は待っておるぞ」と声をかけたそうな。これほど安心できる言葉が他にあろうか。帰る場所があったのです。阿弥陀如来も「親はここにおるぞ 帰って来いよ 帰る場所はあるぞ極楽浄土だ」と声をかけられている。…
善は他力 一日一法話

善は他力

人間の弱さを徹底的に見つめていく浄土真宗は、善をどのように捉えるのでしょうか。蓮如上人は よろずのことにつけて よきことを思いつくるのは御恩なり、悪しきことだに思い捨てたるは御恩なり。捨てるも取るも、いずれもいずれも御恩なり 善きことをしたと思ったら、自分のおかげではなくすべて阿弥陀如来のおかげであ…
ユートピア 一日一法話

ユートピア

ユートピアは、理想郷とも訳すがどこにもない場所とも訳せる。 イギリスのトマスモアの著作でもある。 社会風刺を多分に含んだこの著作の中で 今さら言うまでもないが、あらゆる種類の動物が餓鬼のように貪欲になるのは、実に欠乏に対する心配であり、特に人間においては虚栄心である。人間はなくもがなの、玩具のような…