一日一法話

法話の鍛錬の為、一日一つ法話を作ることにしました。

苦海 こんなところに仏教用語

苦海

今年の大河ドラマの主人公は紫式部です。娘が興味深く見ています。藤原道長も登場します。地位も名誉も権力もすべて手に入れた人です。しかし、迷いの苦海を抜けることはできませんでした。我が娘を亡くし、自らも病に侵されてからは、阿弥陀仏のすくいをたよりにしました。 「苦海」は、漢字を見ているだけでも苦しい気が…
倶会一処 こんなところに仏教用語

倶会一処

 「倶会一処(倶會一處」と刻まれているお墓をみたことはありませんか。阿弥陀経に出てきます。できる限りその前後から載せてみます。 また舎利弗(しゃりほつ)よ、極楽(ごくらく)国土に生まれた人々は皆仏(ぶつ)に成ることができる。その中には、迷いの世に還り、迷う人をすくおうとされる方がいる。その数は計り知…
元より善悪なし 一日一法話

元より善悪なし

人の心、もとより善悪なし。善悪は縁に随っておこる。道元禅師の言葉より 善かれと思ってしたことが相手にとってはそうではない場合がある。善も悪も縁によって変わる無常なものである。人は常に確認作業をしていかねばならない…