一日一法話

法話の鍛錬の為、一日一つ法話を作ることにしました。

劣化 一日一法話

劣化

ラジオに俳優の内藤剛志氏が出演されていました。そこで、今後の夢はと聞かれ、「老いを楽しむ事」と言われました。最近は歳を取ることを劣化という。そうではなく歳を取ることを楽しみたいと。 その通り! 今、高齢者が、歳を取ることを肯定する人が少し増えれば、若い人たちの未来も明るい。アンチエイジングではなくウ…
罪はどうなるのか 一日一法話

罪はどうなるのか

浄土真宗において、というか宗教全体において罪はどうなるのかという問題があります。罪は色々と定義できるが、ここでは社会的罪ではなく、人間そのもの、煩悩具足の凡夫、煩悩を離れることができない凡夫とします。 阿弥陀仏は煩悩を抱えた私をすくうと願成就されました。では、煩悩の罪はどうなったのであろうかと真宗学…
弱さを認め、抱かれる 一日一法話

弱さを認め、抱かれる

年に数回、僧侶をしていてよかったと思う事があります。ある葬儀の日の事。火葬場で待機中、遺族の親戚の年頃の娘さん達が私に質問をしてきた。それは葬儀の法話の質問だった。いろいろと答えていると、仏教に興味を持ってくれたようだった。そして、宗派の違いは?と聞かれた時に、私は「他の宗派の事は詳しくはないけれど…