一日一法話

法話の鍛錬の為、一日一つ法話を作ることにしました。

死を学ぶ 一日一法話

死を学ぶ

昨日、カブトムシのメスが死んでいた。卵を産み終え力尽きていたのだ。二人の娘と庭の木のふもとに埋めた。「なんで死んだの?」娘が問う。「生まれてきたからさ。卵を産んで力尽きたんだ」と答えた。娘は死を学んでいる。すなわち、生きるを学んでいるのだ。…
ノミナを忘れよ 一日一法話

ノミナを忘れよ

『キリン解剖記』より著者:郡司芽久氏は学生の頃、先生から言われた言葉である。ノミナとは名前の事。動物を解剖するにあたって、事前の知識を捨てて、目の前にあるものを見よという事である。先に知識があると、それを探すことが目標になってしまう。そうではなく、実際に目で見て触ってみてから、これは何だった、何出な…
セミの羽 一日一法話

セミの羽

羽がボロボロなセミがいる。地上に上がってたった一週間のいのちを他のために生きるのである。ボロボロのセミがまた飛んで行った。尊いいのち、無我のいのちである。…