一日一法話

法話の鍛錬の為、一日一つ法話を作ることにしました。

お盆と台風と 一日一法話

お盆と台風と

お盆の法要が始まっている。読経の前に表白を読む。法要の趣旨を仏前で申し上げるのだ。表白では、お盆の成立等を述べる。餓鬼に落ちた母をすくう物語である。自分さえよければと餓鬼道に落ちた要因を述べたところで、これは私の事ではないのかと思った。我が割れ我は特に台風の時にでやすい。うちには来てくれるな、それて…
仏様になったんだよ 一日一法話

仏様になったんだよ

とある相談を受ける。認知症の母に、娘が亡くなったことを伝えるかどうか。話をしても伝わるかどうかはわからない状況である。仏教には、死んだという以外に別の言い方があることをお伝えした。「娘は仏さまになったんだよ」優しい言い方ですね、これで伝えてみるとのことであった。往生という言葉がある。往生成仏を略して…
西郷どんと真木和泉守 一日一法話

西郷どんと真木和泉守

幕末、各藩は集うときがあった。そこで、盟主格の西郷が 「おたがいに大君にたてまつるためには、諸藩のあいだの小憤などは慎もうではないか」 というと、久留米藩で後に長州に近づく真木和泉守が、何を思うたのか西郷のもとへ歩き出し、ポカンと殴った。 「何をするか!」 と西郷が言うと、 「いや、そなたが小墳にこ…