一日一法話 10 12月 2022 悪の自覚 浄土真宗は悪人こそが目当てであるということにびっくりされる方もおられます。この悪を社会的な悪や罪で考えると途端にわからなくなります。この悪を、悪の自覚と言い換えるとわかりやすくなります。… 続きを読む
一日一法話 9 12月 2022 モンテスキューの善なき善 フランスマルセイユ海岸で、遊覧ボートの漕ぎ手をする兄弟がいた。そこにひとりの紳士が現れた。話すと、この漕ぎ手達は、他にも職があり、父が海賊に誘拐され身代金を払うために副業をしているという。紳士はこまめにメモを取っていた。しばらくすると、漕ぎ手の父親が返ってきた。息子たちが自分たちが身代金を払っていな… 続きを読む
一日一法話 8 12月 2022 太陽光と大悲 音が空気の振動で伝わる太陽は空気を必要としない。照射されて温まる。慈悲という事があるが、阿弥陀如来の慈悲を大悲という。その所以の一つに、無縁の大悲という、縁なきものをすくうというはたらきがあるからだ。空気がなくてもぬくもりが伝わるように、こちら側の縁がなくても弥陀の大悲は伝わっているのである。… 続きを読む