一日一法話

法話の鍛錬の為、一日一つ法話を作ることにしました。

黒光りの手 一日一法話

黒光りの手

もう往生されてしばらく経つが、炭鉱で働いていたおばあちゃんがいた。その手は、現場から数十年たっても黒く光っていた。子供たちは口々に言った。「この手で育ってきたんだ」と。自分を汚して他を生かす。まことの利他行である。…
今生の利益 一日一法話

今生の利益

足利義山和上とお同行との会話 ある同行が、「たのみもせんのに、如来様はわしの後生の一大事は仕上げてくださっているからそちらは心配はございませんが、現世の苦労はじぶんでやらねばなりませんから随分ほねがおれますのお…」というと、義山和上はこう返した。「あんたは現世の事は一切自分でやっていると言われたが、…