一日一法話

法話の鍛錬の為、一日一つ法話を作ることにしました。

討つ人も討たるる人も 一日一法話

討つ人も討たるる人も

幕末から明治にかけて活躍された尼僧蓮月尼にはこんな言い伝えがある。幕末、京都から東へすすむ官軍の将西郷隆盛に蓮月尼が近づくと、句を書いた短冊を渡した。討つ人も討たるる人も心せよ同じみ国の御民ならずや 西郷は、それを読むとふかくうなずき東へと向かった。…
蜂須賀家正の教訓 一日一法話

蜂須賀家正の教訓

徳島藩祖蜂須賀家正がある時孫を呼んだ。庭先で家正が米粒を手の平に載せると雀がよってきた。そのご犬を連れた家臣がやってきたが、犬の方は家正をみるなに怯えて立ち去った。この様子を見ていた孫に「よいか、あの犬はわしがいつもしかりつけていたのじゃ。だから怯えて立ち去った。雀には餌を与えていたから寄ってきたの…
掃除 一日一法話

掃除

拭き掃除をするときれいになる。きれいになるということは、雑巾が汚れるという事だ。この雑巾側の視点に時折立つという事が、一方的なものの見方から解放される道である。…