一日一法話 9 10月 2025 上に立つものは・・・ 昔、ある山里に一人の若い領主がいました。彼は山里を豊かに治めようと誓い、村々の長老や隣村の村人たちと協力を約して就任しました。しかし、治め始めると、ある隣村とは気風も信仰も異なり、対立の火種が出始めました。長老たちは「お前が山の頂になって全体を見よ。頂から見れば、どの村の声が小さく、どの声を聞くべき… 続きを読む
一日一法話 8 10月 2025 他を滅ぼせば自らを滅ぼす 昨日の通夜の法話で、阿弥陀経の中から法名を考えたため、共命の鳥の話をさせてもらった。共命の鳥とは、一つの体に頭が二つがある伝説の鳥で、一つは昼型、一つは夜型でお互い会うことがない。昼型は一生懸命木の実を集め、夜型は獣を警戒する。いつも片方の頭が寝ているためストレスがたまってくる。いよいよ昼型の頭が、… 続きを読む
一日一法話 5 10月 2025 白状したら許す 罪過を告白しているのに、それを許さない人は、心に怒りあり、憎悪で重く、怨恨をはなれていない。私は怨恨を喜ばない。あなたの告白を私は受け入れる。『相応部経典』 自分たちの過ちを謝罪した神々に対して、釈尊が言った言葉である。過剰な追い打ちは、また怒りの元となる。… 続きを読む