一日一法話 11 10月 2022 賀茂の焼餅由来の物語 とある昔、正算という僧侶が比叡山で修行をしていた。懸命に修行に励んでいたが、平民出身の正算は、貴族出身の人々がどんどん出世をしていくことに違和感を覚え、修行を怠けるようになった。一方、比叡山から見えるところに住んでいた正算の母は常に息子を心配していた。時々差し入れもした。ところが病気となり1年程差し… 続きを読む
一日一法話 10 10月 2022 法然聖人 漁師に説く 法然聖人が四国へ流される際に漁師が訪れた。「私は生まれながらにして漁師で生まれさんざんに殺生してまいりました。この身を後生をお助け下さい」すると法然聖人「助かる法はいとやすし。阿弥陀如来の本願には善人も悪人も隔てがない。ただ疑いなく念仏を称えなさい。そなたの往生は疑いがない」「されば漁をしながらでも… 続きを読む
一日一法話 9 10月 2022 もったいない 明治時代のある臨済宗のお寺での話 師が風呂に入ると熱かったので水を入れるようにと弟子に頼んだ。弟子が手桶で水を入れ、わずかな水が桶の中に余っていた。それを地面にまいた。すると師が「ばかもの!大は大、小は小で使い道がある。なぜ少しの水でもそれを生かして使わぬか。」と一括されたという。物を生かすことこそ… 続きを読む