saikohji

どうにもならぬと解った時 一日一法話

どうにもならぬと解った時

草かご 著:甲斐和里子氏 より一部抜粋 往生ほどの一大事、凡夫の計ろうべきにあらず、只如来の誓願に任せ奉るべし  親鸞様の此の御教え通り、アッサリお任せができたら、それで大事は成就してしまうのであるが、愚痴凡夫の悲しさで、気味の悪いもやもやしたものをいつまでも心の奥に秘蔵して、自分も苦しみ、如来様も…
乃木希典と南条文雄 一日一法話

乃木希典と南条文雄

時は明治時代、大谷派僧侶南条文雄氏がインドへ留学することになった。その船の中には、乃木希典少将が乗っていた。乃木少将が、「護身用の短刀か短銃を持っているのか」と聞かれた南条氏は「持っていない」と答えると、乃木氏が懐剣を出し持って行けという。これに対し、「わたしには、何よりも南無阿弥陀仏という武器がご…
討つ人も討たるる人も 一日一法話

討つ人も討たるる人も

幕末から明治にかけて活躍された尼僧蓮月尼にはこんな言い伝えがある。幕末、京都から東へすすむ官軍の将西郷隆盛に蓮月尼が近づくと、句を書いた短冊を渡した。討つ人も討たるる人も心せよ同じみ国の御民ならずや 西郷は、それを読むとふかくうなずき東へと向かった。…