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何のための文化財か 一日一法話

何のための文化財か

仏像や伽藍が文化財になり、維持をすることが返って重荷になる場合がある。なんのための仏像なのか。臨済宗栄西禅師の逸話がある。 建仁寺に栄西禅師がおられた頃、ひとりの食べることに窮している人が来た。栄西禅師は、薬師如来の銅板でできた光背を取り、それを差し上げた。「これをうって食べ物に変えなさい」と。これ…
輪廻は暴走の抑制装置 一日一法話

輪廻は暴走の抑制装置

輪廻とは、この世の生き方で、次の生が決まるいのちの生まれ変わりの事。仏教は迷いの連鎖を断ち切ることを目的とする。この輪廻の思想は、この世で自暴自棄になるようなことがあっても、投げやりになってはいけないことを教えてくれる。人生最後までやけっぱちになってはいけない。…
カモの行進 一日一法話

カモの行進

 車やバイクを運転しているときに、好きな道路の看板があるんです。少し先の大堰のところにある「カルガモ注意」の看板です。この時期になると、カルガモの親子が隊列を組んで道路を横断することがあります。先日、まさにその訪れました。大堰の道路で、対向車が信号のないところで止まったので何かなと思うとカルガモの隊…