梅花は雨に　柳絮は風に　世はただ嘘に　揉まるる『閑吟集』世間虚仮この詩のように嘘という意味ではなく、仏教は世界はわたしというフィルターを通して構成されている。これを世間虚仮という。私が変われば世界は変わる。ただ、この私が変わるという事が最も難しいことである。そして、そのものをすくいたいと阿弥陀如来は…

悪性さらにやめ難し 心は蛇蝎のごとくなり 修善も雑毒なるゆえに 虚仮の行とぞ名づけたる『正像末和讃』親鸞聖人自らの浅ましさ愚かさを深く自省された親鸞聖人。そしてそれをつつむ弥陀の慈悲。人を傷つけやすい時代。私はそれほどえらい人間なのだろうか。…

人との交流で、組織などのマクロの話はBtoB、個人の話はCtoCという。先にBを優先する人は、あの人は○○所属だから、○○出身だからと、その所属する組織や出身で態度を変える。先にCを優先する人は、体調はどうですか、何かありましたか、とその人に興味を持ち、接する。と教わった。法話でもそうだ。阿弥陀如来…