お釈迦様の出家の動機として四門出遊という故事があります。何不自由のない生活をしていた王子が、お城を出ると初めて老人、病人、遺体にあい、人生の空しさを感じ、出家を決意するという故事です。これは、若かりしお釈迦様のお話かと思いきや、現代は核家族が多く、老人は施設、病人も施設、死も施設。老病死を見る機会が激減しています。今の子ども達は、空しさを悟るまえのお釈迦様の状態とも言えるのではないでしょうか。