布施の本質

 昨日、帰宅すると庭で作っているスイカのプランターに小さなスイカが置いてあった。誰かが置いていったのであろうか。
 元々、スイカのプランターは小学生の娘と種から育てたものだ。何とか一つだけスイカの実ができたものの、昨今の猛暑で枯れ始めていた。ソフトボールより何廻りかまで大きくなったのだがそれ以上は大きくならない。おそらく、水やりの頻度が少なかったのだろう。「失敗したかなぁ」と思っていた矢先、そばにスイカが置いてあったのだ。
 私の勝手な想像であったが、道行くどなたかが、うちのスイカの様子を見て、わざわざ恵んで下さったのだろう。届け主が誰かは全くわからない。
この出来事から、布施の本質を教えて頂いた。布施とは、見返りを求めず、私心を起こさず、相手の為にすることである。
 ご近所付き合いの良さを垣間見た一つのスイカであった。

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