化土

化土

 今回ご紹介の「化土(けど)」という言葉は、浄土(じょうど)真宗(しんしゅう)を理解する上で大切な言葉ですのでご紹介させていただきました。十二月から仏教(ぶっきょう)浄土(じょうど)真宗(しんしゅう)を一から学ぶ「浄土(じょうど)真宗(しんしゅう)はじめの一歩」の第五期がスタートします。『観無量寿経(かんむりょうじゅきょう)』を学びます。第三期では『阿弥陀(あみだ)(きょう)』を学びました。いずれのお(きょう)浄土(じょうど)三部(さんぶ)(きょう)といい、浄土(じょうど)真宗(しんしゅう)で大切にされている経典(きょうてん)です。これらのお(きょう)の中には、阿弥陀仏(あみだぶつ)極楽(ごくらく)浄土(じょうど)の様子が説かれています。『阿弥陀(あみだ)(きょう)』には極楽(ごくらく)の情景描写が細かく説かれ、『観無量寿経(かんむりょうじゅきょう)』には極楽(ごくらく)浄土(じょうど)阿弥陀仏(あみだぶつ)を心に想い浮かべることができるよう細かく描写がされています。そこには、宝玉や黄金で飾られた世界や阿弥陀仏(あみだぶつ)が描かれています。

 そこで、疑問に思うのです。(ぶつ)の世界は我々の世界の欲望の先にあるものなのかと。親鸞(しんらん)聖人(しょうにん)は、これらは、(ぶつ)が我々の能力に合わせてわざわざ現わされた浄土であり、方便化土(ほうべんけど)である。本来はいろもかたちもない浄土(じょうど)報土(ほうど))を、それでは人々は理解できないのでわざわざお立てになった。だからすべてのはからいを超えた報土(ほうど)に気づいておくれと教えを説かれます。先手先手の阿弥陀仏(あみだぶつ)のすくいです。『観無量寿経(かんむりょうじゅきょう)』を十二月から学んでみませんか。

saikohji
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