結跏趺坐

 日常の仏教用語ではないのですが、重要な言葉ですのでご紹介させていただきます。結跏趺坐とは趺(あし)を跏(あぐらをかいて)して結ぶ坐り方のことです。座っている仏像の多い座り方で、座禅の時の姿勢です。
 お釈迦様は、王子の位を捨て、苦痛を伴う修行を捨て、菩提樹の下で結跏趺坐をして瞑想をし悟りを開かれました。その日が、十二月八日であり、成道会という行事を行う寺院もあります。
 結跏趺坐の姿勢は、まず片方の足の甲を反対のももに乗せ、もう片方の足の甲も同じように重ねます。この時右足が上にくる座り方を吉祥座といい、悟りを開く意味があります。左足が上に来ると降魔座といい、修行の意味があります。
 また、片方の足だけをかける座り方を半跏趺坐といい、菩薩像などに多い座り方です。結跏趺坐ができない場合は、この形でもよいとされています。
 結跏趺坐の姿勢は、坐骨、両膝の三点で身体を支えているので、長く座ることができます。長く瞑想をするために、インドでは少しずつこの形が整ってきたのでしょう

saikohji
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