カモの行進

 車やバイクを運転しているときに、好きな道路の看板があるんです。少し先の大堰のところにある「カルガモ注意」の看板です。この時期になると、カルガモの親子が隊列を組んで道路を横断することがあります。先日、まさにその訪れました。大堰の道路で、対向車が信号のないところで止まったので何かなと思うとカルガモの隊列が道路を横断しようとしていました。私も車を止めると、ペタペタとカルガモ達は渡り始めました。すると、1羽だけ道路の段差が怖くて渡れない子ガモが残されていたのです。他のカモたちは渡り終えた。親ガモは振り返って、一羽だけ残されているのを見ると、元の反対側の道路に戻り、子ガモを口にくわえて反対側に渡らせたのです。

 わたしは、これは仏様のお慈悲だと思いました。向こう岸には着いたわけれども、残された岸には渡れんものがたくさんおる。それを渡らせんがために、わざわざこちらの岸に戻ってきて向こう岸に連れて行くぞと働いておられるのです。

saikohji
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