供養

この冬、千葉県を中心に鳥インフルエンザが流行り、何万羽と言われる鶏が殺処分されました。このような動物のいのちを生業とする場にはよく、供養塔(くようとう)が建てられています。この時の供養(くよう)は、いのちに対する慰みの意が強く反映されています。

 人形(にんぎょう)供養(くよう)針供養(はりくよう)というのもあります。これは、今まで大切に使っていた物への御礼の意が強く反映されています。

 今回ご紹介の「供養(くよう)」は日本独自に展開したものも多く、多様化しつつあります。今どきはスマホ供養(くよう)もあるほどです。

 では、元々の供養(くよう)の意味はなんでしょうか。古代インド語では尊敬し、もてなしをするという意味のプージャーが原語です。これが漢字に意味で変換され、進供資養(しんぐしよう)となり、尊敬をする人にお供えをし、養うという意味になりました。

 初期の仏教(ぶっきょう)では、在家(ざいけ)の方々が、食物や衣服、休む場所や薬品などを供養(くよう)していたそうです。この供養(くよう)を受けるのにふさわしい人を阿羅漢(あらかん)といい、聖者(しょうじゃ)として尊敬(そんけい)されます。

saikohji
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