供養
2025年2月22日
この冬、千葉県を中心に鳥インフルエンザが流行り、何万羽と言われる鶏が殺処分されました。このような動物のいのちを生業とする場にはよく、供養塔が建てられています。この時の供養は、いのちに対する慰みの意が強く反映されています。
人形供養、針供養というのもあります。これは、今まで大切に使っていた物への御礼の意が強く反映されています。
今回ご紹介の「供養」は日本独自に展開したものも多く、多様化しつつあります。今どきはスマホ供養もあるほどです。
では、元々の供養の意味はなんでしょうか。古代インド語では尊敬し、もてなしをするという意味のプージャーが原語です。これが漢字に意味で変換され、進供資養となり、尊敬をする人にお供えをし、養うという意味になりました。
初期の仏教では、在家の方々が、食物や衣服、休む場所や薬品などを供養していたそうです。この供養を受けるのにふさわしい人を阿羅漢といい、聖者として尊敬されます。