求不得苦

身近な仏教用語ではないのですが、身近でわかりやすい仏教用語ですのでご紹介させていただきます。

 仏教のスタートは、人生思うようにならないという所から始まりました。それを「苦」と言います。苦は分類され八種類に整理されます。これを四苦八苦と言います。八苦の一つが今回ご紹介の求不得苦です。

求めるものが得られない苦の事です。たくさん浮かびませんか?

お金、食べ物、ブランド品などの物質的なものや、愛情、名声、支配などの精神的なものもあります。例を挙げればキリがないでしょう。

求めるものが得られなければ、ストレスを感じたり、恨みにもなる場合があります。

ややこしいのが、求めるものが得られても、それで満足はしないということです。次の願望が出てきます。

さらにややこしいのが、手に入ったとしても、今度はそれといつかは別れなければならないという苦しみが同時に起きるのです。これを四苦八苦の一つ「愛別離苦」と言います。

 求めることは、本能で煩悩なので止めることはできませんが、今あるものの大切さも考えてみませんか。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です