故郷

ある法事の後のお斎の席で聞いた話。90歳を超えるおじいさんの話。
50年前にみんなで市原市に引っ越してきた。市原市は工業地帯を中心にいろんな地域からひとが集まってきたところだ。団地での運動会や文化祭、お盆や正月の催しで、故郷の文化が違うためにしょっちゅうもめ事が起こった。ある会合でいyぴよまとまらなくなった時、そのおじいさんは皆の前で言った。
「あなたたちにとっての故郷は遠いふるさとでしょうが、子ども達にとったらここが故郷なんです。」
そういうとシーンと静まり返り、もめ事はやんだそうな。
一体だれのために行うのか、何のために行うのか。もめた時は原点回帰である。

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