お彼岸であるお寺さんで、浄土真宗は六波羅蜜(大乗の菩薩が修める行)や日想観(夕日を思い浮かべ極楽浄土を思う行)を行いませんという解説があった。正確には、行いません、しませんではない。親鸞聖人が大切にされていた視点は、いずれの行も及び難いわが身がすくわれていく阿弥陀如来の慈悲のダイナミックさである。六波羅蜜も日想観もできません。できないものを目当てとする阿弥陀如来の慈悲を味わいましょうが、真宗的彼岸の説明である。