大含、泥棒と遭遇!

時は江戸時代後期。
真宗大谷派に大含という僧侶がいた。
ある夜、家に入ってきた泥棒と遭遇した。
大含「お前は金が欲しいのか、命が欲しいのか」
泥棒「もちろん金だ」
大含「ならばこれを持っていけ」
泥棒が出て行こうとすると
大含「待て、要人が悪いから戸をしっかりしめていけ」

この泥棒は後日捕まった。大含に訴えを出すかというと
大含「あれはとられたのではない。わしが差し上げたものじゃ。訴えなどいらぬ」
と言ったという。
所有の欲が少ない大含師のエピソードである。

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