手足長足

会津に伝わる民話を少し変えて法話でも使えるようにしてみた。

会津に手足を自在に伸ばすことができる手足長足という妖怪がいた。手足を伸ばし太陽をふさぐことで、作物を育てないようにして、いたずらをしていた。
人々は困っていたが、弘法大師が現れて、手足長足と話をした。
「お前さん、手足を短くすることはできんじゃろ」
「いや簡単だ」
「ではこの壺にはいってみなさい」
「たやすいことよ」
と、手足長足は小さくなって壺に入ったところを、弘法大師はふたを閉めて壺から出られないようにした。
月日は流れ、弘法大師が壺に話しかける。
「お前さん反省したかい」
「はい」
「お前さんは、仏の神通力である天足通をすでにもっているじゃないか。どこまでも一足飛びで行ける慈悲のはたらきじゃ。修行して、人々の役に立ってみんか」
「はい。」
そして手足長足は、仏の慈悲の象徴として、会津の人々の拠り所となったそうな。

いつか紙芝居にしよう。。

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