往生要集には善導大師の言葉が引用されていた。法然聖人はここに注目され、往生要集はいずれの行尾及び難い凡夫の為に説かれていると読まれた。 生涯(しょうがい)念仏(ねんぶつ)を相続するものは、十人は十人ながら往生し、百人は百人ながら往生する。 もし自力(じりき)の雑(ぞう)行(ぎょう)を修める者は、百人の中で稀に1,2人の人が往生を得、千人の中で稀に3,5人の人が往生を得るにとどまる。