北枕
2022年1月25日
約二五〇〇年前の二月五日、お釈迦(しゃか)様が入滅(にゅうめつ)をされるとき沙羅(さら)双樹(そうじゅ)の元で、頭を北側に顔を西向きにして、右脇が下側に来るように横になられました。このことから、ご遺体を北向きするという風習「北枕(きたまくら)」が始まったと言われます。だからといって北枕(きたまくら)に必ずしもしなければならないという事ではありませんの悪しからず。
また、普段北枕(きたまくら)で寝るのは死者の寝る方角だからやめなさいと気にされる方が時折おられます。これは死を不吉と見る悲しい生き方をしておられる方のお言葉です。全く気にする必要はありません。
この反対に、北枕(きたまくら)は健康にいいという言い方もあります。頭寒足熱(ずかんそくねつ)、頭は冷やして足は温める。北は寒い、南は暖かい。そして右を下にすることは心臓が上に位置することから血流もよくなる・・・という説を唱える方もおられます。
ここで私自身書いていて疑問が生じました。お釈迦(しゃか)様の入滅(にゅうめつ)のお姿を根拠として「北枕(きたまくら)」が始まりましたが、そもそもお釈迦(しゃか)様が北枕(きたまくら)にしたのは何故なのか。勉強しなおしてまいります。