子育ての神様として有名な鬼子母神ですが、元々は人間の子どもをさらう鬼でした。村人たちは困り果ててお釈迦様に相談すると、お釈迦様は、鬼子母神が最愛する末子を隠したのです。探せど探せど我が子が見つからない鬼子母神は錯乱状態になります。そしてお釈迦様が「千人のうちの一子を失うもかくの如し。いわんや人の一子を食らうとき、その父母の嘆きやいかん」と戒められ、鬼子母神は仏法に帰依したのです。鬼子母神は他人の痛みがわかるようになりました。さて人間は?