雨の日、通勤電車にのると、右足が冷たい。見ると、隣の人の傘が自分にあたっていた。 なにくそっと思っていると、左から「コホン」と咳払いが聞こえて左側を見ると、自分の傘が左隣の人を濡らしていた。 人生そんなものである。お互い迷惑をかけているのである。阿弥陀如来の電車は、それにも関わらず障りなく極楽浄土を目指して進むのである。