辰年が終わる仏教で龍は様々に意味をなす。ひとつは、輪廻の生まれ変わりの過程で、怒りの煩悩である瞋恚があるから龍に生まれ変わったという。龍の王は、ここから解脱をするためになんとかして怒りを納め、仏に成りたいと願うというお経がある。そこでは、さまざまな挑発や苦痛を受けても耐え忍ぶのである。怒りの連鎖は、返すのではなく断ち切るという仏教思想が説かれている。