行者
2023年3月27日
行者とは、道を歩む者から発展して修行をする者という意味で用いられます。戒律を守り、執着する心を離れ、煩悩を抑制していき、仏陀になることを目指すものを行者というのです。
また、同じ漢字でも「あんじゃ」と読むと、意味が変わります。あんじゃは寺院で雑務をする人の事を指します。同じ漢字で意味が近いところで変わるとややこしくなりますね。
今回は「ぎょうじゃ」の方で記していきます。仏教は、出家をする人以外にも広まっていきました。在家といいます。普段の生活をしながら仏法を信奉していく人の事です。そこで問題が出てきました。煩悩を離れられず、殺生をして生活をしている我々は仏陀となれないのではないかと。そうして、大乗仏教運動が起こります。仏教が更新されたのです。その中で、阿弥陀如来をすくいの中心へ据えた浄土教が生まれます。本来ならば、我々がしなければならない行は、すべて阿弥陀如来が成就してくださった。その功徳が名となり声となって私へ南無阿弥陀仏と届けられていると他力の浄土教が親鸞聖人によって開かれました。