行住坐臥
2023年3月31日
範馬刃牙という格闘漫画に出てくる台詞です。
「行住坐臥、闘いと言わねばならぬ格闘家が、武闘場に入ってから油断をする」
負けた主人公に浴びせた痛烈な言葉です。
この行住坐臥が今回のテーマです。行住坐臥とは、人間の動作を四つに分けた総称です。
行…歩くこと
住…止まること
坐…すわること
臥…横になること
漫画では、常に油断せずに戦いの事を考えなさいと諭していたのです。仏教において常に行住坐臥、念仏をする行があります。それが常行三昧という行です。ひたすら阿弥陀仏の周りを何日も何日も南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏と念仏を称えつつ歩きます。
横になることは許されません。どうしても眠りたいときは、柱にひもで体を縛ってもらい、立ちながら仮眠をとります。
こうした行のできないものの為に、浄土真宗は開かれました。私ではなく阿弥陀仏が行住坐臥、はたらいておられるのです。