行住坐臥

範馬刃牙(はんまばき)という格闘漫画に出てくる台詞です。

行住坐臥(ぎょうじゅうざが)、闘いと言わねばならぬ格闘家が、武闘場に入ってから油断をする」

負けた主人公に浴びせた痛烈な言葉です。

この行住坐臥(ぎょうじゅうざが)が今回のテーマです。行住坐臥(ぎょうじゅうざが)とは、人間の動作を四つに分けた総称です。

(ぎょう)…歩くこと

(じゅう)…止まること

()…すわること

()…横になること

漫画では、常に油断せずに戦いの事を考えなさいと諭していたのです。仏教(ぶっきょう)において常に行住坐臥(ぎょうじゅうざが)念仏(ねんぶつ)をする(ぎょう)があります。それが(じょう)(ぎょう)三昧(ざんまい)という(ぎょう)です。ひたすら阿弥陀仏(あみだぶつ)の周りを何日も何日も南無(なも)阿弥陀仏(あみだぶつ)南無(なも)阿弥陀仏(あみだぶつ)念仏(ねんぶつ)を称えつつ歩きます。

横になることは許されません。どうしても眠りたいときは、柱にひもで体を縛ってもらい、立ちながら仮眠をとります。

こうした(ぎょう)のできないものの為に、浄土(じょうど)真宗(しんしゅう)は開かれました。私ではなく阿弥陀仏(あみだぶつ)行住坐臥(ぎょうじゅうざが)、はたらいておられるのです。

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