徳島藩祖蜂須賀家正がある時孫を呼んだ。庭先で家正が米粒を手の平に載せると雀がよってきた。そのご犬を連れた家臣がやってきたが、犬の方は家正をみるなに怯えて立ち去った。この様子を見ていた孫に「よいか、あの犬はわしがいつもしかりつけていたのじゃ。だから怯えて立ち去った。雀には餌を与えていたから寄ってきたのだ。人間も同じだ。恩と仇を学ぶがよい」と教訓を施した。