群生
2025年3月24日
日常の言葉と仏教の言葉では読み方が違う漢字があります。今回の「群生」がそうです。世間では「ぐんせい」と読みます。仏教では「ぐんじょう」と読みます。「ぐんせい」と読むと、群生地と言うように主に植物が群れて広がっていることを指します。「ぐんじょう」と読むとすべての生き物を指します。すべての生き物という事は、私も含まれるということです。ここが仏教を学ぶ上で非常に大切なことです。この群生を浄土真宗でよく読む正信偈の中から味わってみます。最後に「群生」と出てきます。
普放無量無辺光 無碍無対光炎王 清浄歓喜智慧光 不断難思無称光 超日月光照塵刹 一切群生蒙光照
阿弥陀仏の慈悲の光は、限りなく、境がなく、遮るものがなく、ならぶものがなく、光の王であり、清らかで、よろこびに満ち、全てを見通し、絶え間なく、我々の考えや言葉ははるかに及ばず、太陽や月をも超えた光で、すみずみまで照らし、すべてのものが照らされています。