あるお参り先での話。その家にはプラムの木がある。高さ数メートルはある。九十を超えるおじいさんが、プラムを取ってくれると梯子を出してきた。家族みんなは危ないからと大反対。本人は平気だと怒っている。どう贔屓目にみても危ない。目は、外向きについている。自分を見るようにはできていない。仏様の眼は、反開き。内を見る目を持っている。まわりがいう事の方が大方正しい。