求聞持法
2025年1月25日
浄土真宗にはない修行法ではありますが、私が、この能力は欲しいと感ずる能力ではありますのでご紹介させていただきます。
求聞持法とは聞持を求める法で、聞き見て知ったことを持ち続ける方です。知ったことを忘れないということです。本当にほしい能力です。平安時代の官吏採用試験を受ける学生たちには記憶力増進法として知られていたようです。空海さんも若い時に行っていた行ということで、真言宗などで現在でも残っている修行法です。
修行法は虚空蔵菩薩を本尊として、その前で虚空蔵菩薩の真言を唱えるというものです。虚空蔵菩薩である理由は、虚空がすべてを蔵するということで、あらゆる智慧や慈悲を蓄えるということで本尊とされています。真言を唱えるといってもその量は生半可ではありません。一日一万遍を百日行います。その間の生活も大変質素という言葉では言い表すことはできません。命を落とす者もいたほどです。
簡単に私の力で得るものはないのです。やはり、日々の地道な積み重ねなのです。