なんだかんだ東京五輪が閉幕した。閉会式ではバッハ会長が、開催時期は正しかったと述べた。人間の正しさは、所詮は限られた目線でしか判断できない。正しさを強調する時、何かを美化する時、影となる部分が隠され、忘れ去られ、後で痛い目を見る。眼を背けたくなることから逃げてはならない。これは何も五輪だけではない。個人単位でも、私にも言えることである。正しさを強調している時こそ、我が身を振り返るときである。仏法が鏡である。